DANNER 9966
今月はじめころに、お安く発見したダナー君。
ビブラムソールを試してみたくて購入してみました。
(メレルのスイッチバックが2月に入荷するらしいのでそれまでの辛抱)
で、先日早速西丹沢へ、こいつで行って来ました!
12月23日、たまたま仕事が休みだったので昼前に自宅を出発し、13時半頃到着しました。ルートとしては今まではメジャールートが多かったのですが、今回は思い立って?西丹沢県民の森から北東のキレットを目指しました。地図上では難路を示す破線で経路荒廃通行困難の文字。
西丹沢県民の森の脇から入山する。
地図に載っていない沢をいくつも越えてゆく。
さらに、林業関係者の目印がそこらじゅうにあってもはやルートが全然解らない。
時間はあるので、とにかく進む。するとすごく大きく開けた場所にでた。
大きなガレ場。両脇には尾根があり、その間に位置する幅50mくらいはあっただろうか。それが真直ぐと幅を狭めながら正面の山の上へと伸びている。カッコイイ!
アルプスも良いけど、こっちだってかっこいいと思った。
丹沢だってぜーんぜん負けてねー!
で、北西へ向かわなきゃなんだけど、ウォールになっていて全然上り口がない。仕方なくガレ沢をしばらく登ると支流の沢があったのでそっちへ。
激斜面を登り、尾根にでたものの過去に人が通った形跡も何も全然見つからず。しばらくさ迷ったけど、タイムアップ。
ということで、目的地にはたどり着けず・・・。悔しい。(でも、カモシカに出会えたから嬉しかった!いるんだね、丹沢にも)
てことで、12月29日。今年最後の山歩き、行って来ましたよ!
今回は逆から攻めてみようってことで、県民の森から北上し、石棚山→テシロノ頭→同角ノ頭→石小屋ノ頭から南西へ難路に挑み東沢乗越→東沢から先日のルートへ復帰する、てな計画でした。
10時10分 西丹沢県民の森出発。
ここから石棚山までのルートは想像以上でビックリ。正に『直登』って感じ。最後の方はものすっごい急な斜面。きょーれつだったな。マジで。
オマケに雪が凍ってるし、人が少ないから道もしっかりしてない。アイゼンもない。もうワクワク!
黙々と歩くと、東丹沢での風景とは結構異質で感動の連続。
だって、岩とか激斜面とは苔とかカッコイイんだもん。
で、気が付いた時にはテシロノ頭の先の分岐。
予定より結構早く来たので、檜洞丸までいくことに。
12時18分 檜洞丸到着。ここで昼飯。霧氷を見ながらのランチは最高。でも寒さも最高。。。
13時05分 檜洞丸出発。
13時57分 同角ノ頭到着。
ここら辺からは人が少ないから登山道は荒廃しまくり。
時には藪。しかも一人しか歩けないような尾根の上に木が。
この木は歩くには邪魔なんだけど、尾根をキープしてる。
こいつらがいないときっともっと侵食が進んでいるんだろう、って感じ。
14時23分 とうとう問題の破線の入り口に来た。
少しい進んだらもう目印がなくなった。
ココからは野生のカン。
地図と事前情報を駆使してルートを考えてみるも、全然読めない。
地図に載ってない支尾根が沢山な感じ。
ひとつ選んで進むも途中からすっぱり切れ落ちて降りたらあがれない感じ。しかも、岩盤。滑って起こったら頭打ってお陀仏だなって感じ。周辺全部ザレと急勾配。気は抜けない。
もはやどれが目的の尾根が解らなくなった時、周りに鹿の足跡を発見した。たどって見てみると、以外に歩きやすいところを通っている。イメージでは人じゃ無理っしょみたいな所行ってるイメージがあったけど、彼らも、なるべく歩きやすいところを狙って通っているのかもしれないと思った。
一度下って沢を跨いで登り返したらそこが東沢乗越。
きっと動物は水を飲みにそこへいっているに違いない、とふんで足跡を追うと今までより大きな尾根に出た。どうやらその尾根が狙っていた尾根のようだった。獣道に助けられた。
でそのまま辿って行くと
ついに乗越え沢(同角沢)に到着。一安心。
滝もあったりして、感動。
沢ヤさんにはウヒョウヒョなんでしょうな。
で、登り返しえまた降ると目的の東沢。事前知識ではこの沢に沿っていけば大体よさそうな感じ。
あとちょっとかな~なんてほっとしてみたり。
ここから山の恐怖を知る。早い話が軽く遭難(笑)
細い沢沿いに下ってゆく。
頭の中には先日の大きなガレた沢と目の前に広がっている秘境とも呼べそうな風景。
はじめは感動の連続。
滝。
左は一枚岩の上を流れている。
右は凍り付いている滝というか沢?
そんなん普通見れないっしょ!と、テンションあがる。
決定的瞬間のショットではなく、凍ってます。
次第に沢は大きくなり、凍っている箇所も多くなってきた。
やっとも思いで滝を越えて降ってゆく。
気づくと日没まで時間が無くなってきていた。
歩いても歩いても多いなガレ場がこない。
次第にあせってきた。
足場も悪い。
凍った岩を植物にしがみ付きながら越えてゆく。余裕は一切無い。
崩れた堰堤に来た。
先を見て少しいらだってしまった。
下流の両脇は岩の壁。岸がほとんどない。
でも、行くしかない。
時にグリセード(ピッケルないけど)してみたり、ウォールライドしてみたり。あらゆる手を使い無理やり降ってゆく。
ガレ場はこない。
本気であせってきたとこで、足を滑らせ尻もちをついて沢に落ちた。
幸い、足先がつい水に入ったところで立幅跳びしたので、何とか濡れずに済んだ。危なかった。
また堰堤が着て、下流はやっぱり壁。振り返っても壁。
ちょっと泣きそうになってきたので、気合を入れ直すため叫んでみるが静けさがね~
沢沿いを諦め、少しましな斜面を登り返す。このときもやはり獣道は役立つ。
しばらくすると人工物らしき物が50mくらい上がったあたりに見えた。最後の賭けだと思って行ってみると、急にフラットなところに出た。先日歩いた登山道だった。
僕は助かった。
どうやらイメージしていた場所よりも大分下流まで進んでいたようだった。
日没まで30分だった。
次は絶対マスターしてやる!
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